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掃除から始まります

朝、犬たちの「おはよう」の声が一斉に届きます。最初の仕事は掃除。 床を拭き、トイレを洗い、空気を入れ替える。 一日は、犬たちが気持ちよく過ごせる空間を整えるところから始まります。
お客様以上、家族未満。
少し不思議な響きかもしれません。
けれど、これが私たちとオーナー様との関係性を、
いちばんに表している言葉だと思っています。
私たちが世に送り出すのは「商品」ではありません。十数年という長い時間を、 これから一緒に生きていく一頭の命です。
笑う日も、成長を喜ぶ日も、楽しむ日も。そして、最期と向き合う日も。
いつでも頼れる存在でありたい。だから「お客様」という距離より、もう少し近くにいたいと考えています。
かといって、ご家庭の中に立ち入るわけでもありません。 程よい距離を保ったまま、その子が一生を終えるまで伴走する。 この距離感を言葉にしたのが「お客様以上、家族未満」です。
繁殖を担う者として、守っていることが6つあります。
繁殖に用いる犬には、UC Davis VGL など信頼できる機関で遺伝子検査を実施しています。 犬種ごとに知られている遺伝性疾患を事前に把握したうえで、組み合わせを判断します。
頻度・年齢・回数のすべてに無理のない繁殖計画を組みます。 引退後も家庭犬として穏やかに過ごせる環境を整えることまでが、繁殖を担う者の責任だと考えています。
トレーナーとして培った動物行動科学の知見を、子犬期の育成に活かしています。 叱るのではなく、望ましい行動を引き出す関わり方を、子犬の段階から積み重ねます。
生後の限られた社会化期に、視覚・聴覚・接触のさまざまな刺激へやさしく触れさせます。 新しい環境への適応力は、この時期の体験で大きく変わるからです。
ラーテル犬舎の子犬は、すべて私たちが直接、お迎えになる方へお渡しします。 誰のもとへ行くかが見えない流通では、私たちの責任を果たせないからです。
事前のお話を必ず重ねます。生活環境、家族構成、これまでのご経験、これからの想い。 ご縁が合わないと感じれば、お断りすることもあります。 その子と新しいご家族の双方が幸せであるための、誠実なかたちだと考えています。
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考え方だけでは伝わらないので、実際の一日をそのまま書きます。
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朝、犬たちの「おはよう」の声が一斉に届きます。最初の仕事は掃除。 床を拭き、トイレを洗い、空気を入れ替える。 一日は、犬たちが気持ちよく過ごせる空間を整えるところから始まります。
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体の張り、目やに、便の様子、食欲、動き方。昨日との小さな違いを指先と目で感じ取ります。 スキンシップであると同時に、毎日の健康診断でもあります。
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その日の天気と犬のコンディションを見ながら、シャンプーやブラッシング、爪切りを行います。 清潔にするだけでなく、皮膚や被毛の状態を確かめる機会でもあります。 気持ちよさそうにする顔を見ると、こちらまで穏やかな気持ちになります。
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天気のいい日は、ドッグマルシェや寒川町の田んぼ道へ。走る、嗅ぐ、立ち止まる、また走る。 犬たちが外の世界と全身で対話する時間を、できるだけ確保します。 社会化期の子犬には、いろいろな音や景色に触れる大切な時間でもあります。
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お問い合わせへのお返事、ご見学のご案内、お迎え後のオーナー様からのご相談。 犬の話を、犬を愛する方とする時間は、私たちにとっても学びの多い時間です。 一通一通、一言一言、丁寧にお返ししていきます。 黒板を使っての説明はしたことがないですが、ご希望の際はお申しつけください。
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繁殖記録の整理、SNSやHPの更新。地味だけれど犬舎を成り立たせている仕事を片付けます。 ドッグイベントの企画・準備、仮設ドッグランの出張案件の打ち合わせなども。